(1)口述試験を知ること
まず、口述試験を知るには、口述試験の問題と解答を作ってみることが良いと思います。
その際、誰でも公平である問題と解答を用意しなければならないことだけは絶対条件です。
みなさんは、何を参考に問題を作られますか?
まさか、予備校のレジュメやら、自分の作ったレジュメに基づいて問題と解答を作ることは無いですよね???
そうです、誰でも公平である問題を作るとしたら、条文、青本、審査基準しかありません。
そして、試験官の手元にある解答も、条文、青本、審査基準の記載がそのままである可能性が高いのです。
そのため、予備校の口述テキストなどに書かれている実際の質疑応答をそのまま覚えてしまい、本番でその解答を言っても許してもらえなく、口述に落ちてしまうケースがあります。
僕も、僕の友人も、口述試験本番では、「青本に記載されている事をそのまま言ってください」と試験官から指摘されていることからも明らかです。
何でも良いので、問題と解答を、条文や青本に基づいて一度作ってみると、口述試験の問題の性質がわかりやすいと思います。
口述試験の問題は、弁理士または教授などの試験官が作ります。
そして、公平な問題と解答を作ります。
そのことだけは、頭に入れて口述対策をしていきましょう。
(2)過去問をチェックすること
口述試験は、過去と同じ問題も多いです。過去問はみんなできるためできないと目立ってしまい、心象が悪くなってしまいます。
そのため、知的財産四法要点整理集だけは完璧にしておきましょう。ある意味、このテキストを完璧に空で言えたら何とかなるような気もします。しかし、このテキストを完璧に覚えるだけでもハードです。
ここで、アドバイスとして、要点整理集の解答全てを、条文、青本、審査基準で実際に調べておきましょう。
自分の目で、解答を確認することが何よりも力になりますし、解答に納得するはずです。
(3)条文、青本をチェックする
過去問で出た条文、青本は覚えるのは当然ですが、それ以外でも大切と思う条文や青本は必ずチェックして覚えていきましょう。
口述試験は、覚えても覚えても忘れていってしまいます。覚えるだけでも、終わりがないようにも感じます。ですが、口述試験までこれば、ゴールまであと少しです。少しでも穴をなくす作業をして、もう1年勉強とならないように、終わった後に、あれだけ頑張らなくても大丈夫だったかなと余裕の発言ができるように、前だけを向いていきましょう。
(4)口述模試を受けること
口述模試の案内は、そろそろ各弁理士会の会派、予備校から発表されますので、チェックしておき、論文結果発表後、即、申し込みを行えるよう準備しておきましょう。
<LECの口述試験対策講座>
・2014口述試験 傾向と対策
口述試験をまだ受けていない方にはおススメだと思います。実際の問題から口述試験の傾向と対策を知ると良いと思います。
・2014口述対策『はじめの一歩』
使用アイテムから条文の読み方まで、正しい努力の仕方が学べるそうです。
・<平成26年度版>口述アドヴァンステキスト