今日は、地獄の口述試験についてお話してみます(笑)。
僕は、口述試験を2回受けています・・・。平成18年度では、見事に落ちました。そして、平成19年度は、超楽勝でした・・・。
口述試験は、平成18年度以降、2度落ちの人も出ている、もはや気をぬけない試験であると思います。
さて、平成18年度の第1回目、僕はかなり油断していました。先の合格者のお話を聞き、過去問を答えられるようにして、口述模試をたくさん受けて場馴れすれば大丈夫という言葉を鵜呑みにしまして。
論文合格後、約1ヶ月でLECの口述アドバンスを4年分覚え、口述模試をいくつか受けました。
口述模試では、結構良い感じで褒められており、なんとかなるさ、と第1回目は気兼ねなく受けました・・・、が・・・。
最初の特許で、超厳しい先生に当たり、何を言っても「違う」しか言わない、ヒントも助け舟もまるでない、何が間違っているかさっぱりわからない感じでした。「青本に書いてある事をそのまま言えばいいんです」とか言われ、ほぼ一言一句正確に言えるわけがありません。大体の事を言っても許してもらえず・・・。で、特許は200%撃沈しました。
次の意匠では、特許の失敗からか、何度も間違いを口走ってしまいましたが、なんとか誘導にのり、最後の問題まで到達し、さらに、オプション問題までいったので、OKと思っていました。
そして、商標では、超優しい、仏の先生で、間違いなくOKであったと思います。
特許はダメでも、意匠と商標の2科目がたぶん大丈夫だから合格だろう、と思っていたのですが、合格発表の時、僕の番号が無くとてもショッキングでした。2科目OKなら合格なのに・・・と思っていたので、そのショックは計り知れませんでした。考えられるとしたら、特許に加えて、意匠がダメしかありません。で、最後まで行っても、落ちることがあるのだという事実を把握しました。そして当時、最多の70人以上が口述落ちるという事態が起こっていました。
気を取り直して、次の年は、同じ口述落ちのメンバーで集まって、年明けから口述ゼミとして、毎週集まって、問題を出し合っていました。重要条文は、完璧に空で言えるようにし、青本もくまなくチェックし、趣旨などは完璧に覚えるようにしました。
そして、2年目の口述模試では、その圧倒的な力で(笑)、試験官を驚かせてました。
で、2年目の口述試験自体は、あっという間に終わりました。特許は3分で終わり、意匠は最後に「とてもよくできていました。」と言われ、商標も「よく勉強しましたね。」と言われました。2回目の口述試験は、これ落ちたら、また短答と論文を受けなければならないといったプレッシャーとの戦いでしかありませんでしたが、なんとか仲間に支えられ、合格することができました。
口述試験は、問題と試験官で決まります。
口述試験は、2年目の問題と試験官でしたら、たぶん1年目の僕でも合格していたと思います。
論文合格している人なんて、そうは大差ありません。不条理極まりない試験ですが、本当に実力があればなんとか乗り切れます。
論文試験を今年、受けた方には、是非、今から少しずつ口述対策をしていって欲しいと思います。
また、勉強法につきましては、このブログでアップしてみたいと思います。