2012年04月05日

特許事務所を辞めるタイミング

弁理士のTOMです。

コメントを頂戴しましたので、僕の特許事務所を辞めたタイミングやきっかけをお話したいと思います。

企業でも事務所でもそうですが、弁理士試験に合格した後、少なからず「転職」を考える方も多いと思います。

僕は、弁理士試験に合格した後、一年間は、様子を見ようと思っておりましたが、次の職場に行くチャンスがあり、悩んだあげく、僕が特許事務所を辞めたタイミングは、まさに、弁理士登録費用を支払ってもらった二月後でした。

ただし、当時、所長からメチャクチャ怒られたのも覚えていますが、これは、登録費用を全て返却し、無事に(?)新しい職場に移りました。

確かに、弁理士試験に合格した後、すぐ辞めるのは問題であると思うときもあります。

僕も、ずっとそう思っていましたが、自分が望む本当に良い職場があるのであれば、そのときにしっかりと考えるべきだとも思います。

チャンスの神様は前髪しかない、とよく言います。

事務所への義理もそうですが、何より一度しかない自分の人生、明日何が起こるかわからないこの世の中。

だとしたら、自分の後悔しない道を進みたいと僕は思いました。

ただ、辞めずらい場合もあるかと思いますので、その場合は、一年間、恩返しするつもりで必死で働いた後、考えてみるのもありかと思います。

僕自身も、これから、自分の年齢と、キャリアアップ等を十分に考え、素敵な人生を送れるようにしたいです。


2011年11月20日

特許事務所での年収及び年収の推移について

弁理士のTOMです。

コメント書いていただいた方、ありがとうございます。

標記の件、実は事務所によって大きく変わります。
そのため、私自身の経験でお話いたしますね。

特許事務所での最初の年収は、初心者と経験者で大きく違います。

まず、初心者・経験者ともに言えることは、あまり弁理士試験に合格しているからといって、大きな年収差は無いかと思います。

事務所は、弁理士が欲しいというよりは、実務ができる人が欲しいと思いますので。

ただ、弁理士ですと、弁理士登録費用を出してくれたり、HPに名前が掲載されたり、ちょっとしたフレックスがあったり(?)とはあるかもしれませんが。。。

僕の思う事務所での年収は、特許の未経験者が350〜450、商標が300〜400ってとこでしょうか(もちろん、事務所によって異なりうるし、年齢・技術知識・語学力によっても上下はあると思います)。

で、経験者の年収ですが、こればかりは、その人の実力次第でしょう。

入所する際に、過去に書いた明細書を見せて評価されたり、入所試験の場で明細書を書いて金額が決まったりと。。

特許の経験者は、大体500〜800ぐらいに収まるかなと思います。商標についてはちょっとわかりかねますが、ただ特許の経験者よりは少ない気がします。

年収の推移についてですが、会社の給与みたいに一定に上がるとこもありますし、明細書を書いた件数などその実務能力に大きく左右されるとこもあります。

参考までに、確か、RYUKA特許事務所のHPに年収の推移が例であったかと思います。

上記年収の推移は本当か?と思うこともありますが(笑)、働く環境とかそういうのも大事ですので一概になんとも言えません。

僕の場合ですと、初心者として特許事務所に入所し、未経験で400、次の年500、その次の年600と仕事量に応じて昇給し、転職した次の事務所ては、最初の年収から一定額昇給でした(ただし、賞与の変動はあり)。

その他、友達のお話を聞くと、売上等によって変わるとか。

ただ、感想としまして、経営者にとって特許事務所において年収を決めるのはとても難しい問題だと思います。

もし売上重視にすれば、社員はみんな売上が良い割の良い案件ばかりやったり、明細書の質よりも量に走りがちになってしまいます。

一方、一定額昇給とすると、実力のある人にはたくさん仕事が来て、実力がそこそこの人には仕事が比較的少ない場合、双方が同じ給料ですと実力のある人からは不満が出てしまいますよね。。

ただ、一つ言えるのは、その場限りの年収を求めるよりは、本当に明細書の質を意識して実務ができるようになることが、お客さんがついてきたり、その後の年収に大きく関わってくるように思います。



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